ロータス・エラン&エリーゼ

(2004年8月29日記載)

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 ライト・ウェイト・スポーツカーを取り上げる3回目は、ロータス・エラン。今から40年以上も前、1962年10月に発表されたエランは、ロータス社の名を世界に轟かせたモデルの一つ。僕はこの車が大好きで、特に興味を持っている。何故かと言うと、僕が今乗っているスズキ・カプチーノと言う車用に、エラン風キット("風"と言うのが味噌。決して"エラン"とは言い切らない・・・色々権利関係とかあるからかな?)と言うのが某社から販売されているのだ。ボンネットその他を交換すると、カプチーノがエラン"みたい"になるのだ。僕もこのエラン"風"キットの購入を本気で考えたことがある(と言うか未だに考えている・・・が、他の改造に色々とお金をかけてしまったのでまだエラン風にできずにいる)。そんな訳で(どんな訳で?)、エランには憧れがかなりあるのである。

 ロータス・エラン(お台場・ヒストリーガレージにて)

 後方から見たロータス・エラン(同ヒストリーガレージにて)


 僕が、実物のエランと遭遇したのは、お馴染みお台場のヒストリー・ガレージにてだ。この世に誕生して40年も経つ車なので、走っているのを目にする機会はほとんどない。もし目撃できたら、それはたいへんラッキーだ。
 さて、エランの性能を、軽くご紹介。シリーズ1~4、そして+2へとモデルチェンジをしていくのだが、まずはシリーズ1から。スティール製のX型バックボーン・フレームにグラス・ファイバー製のボディを被せた車重は、わずか641kgしかない。車長も、3,683mmとたいへんコンパクト(このコンパクトと軽さが、僕を魅き付けて止まない)。1.6リッターの直列4気筒DOHCが搭載され、出力は105ps/5,500rpm。当然パワーウェイト・レシオが高く、0-96km/hの加速は僅か9秒。サスペンションは、四輪独立懸架、ブレーキは4輪ディスクを採用。駆動方式は、もちろんFRである。
 1964年11月、マイナーチェンジでシリーズ2に。動力面での大きな変更はなく、インテリアや外観が若干手直しされた。1965年9月、オープンボディだけだったエランに、クーペタイプが加わった。翌年6月、マイナーチェンジでシリーズ3となる。1967年6月に、とうとう4人乗りのエラン"エラン+2"モデルが登場した。クーペタイプで、車長は584mm長くなり、車幅や車高も延長された。エンジン出力は、115/6,250rpmpsまで上がった。1968年3月、シリーズ4が発表された(再び2シーターのオープンモデル)。パワーは、3代目と同じ。

 ロータス・エラン+2(千葉県内にて/走行中に)

 そして1970年10月、エランの最終バージョンのエラン・スプリントが発売された。上下2色の2トンカラーで、中央部に"ELAN SPRINT"の文字が入る。エンジン出力は126ps/6,500rpmまで上がり、最高速度は192km/h。車重は700kgと相変わらず軽いので、加速力が良い。また優れたサスペンションのおかげで、操縦性も良くて、高速で走っても車体は安定している。
 素晴らしい足跡を示したエランであったが、1973年8月に引退を発表。11年近くの歴史に幕を閉じた。総生産台数12,224台。

 ニュー・エラン/M100(新宿区内にて)

 エラン引退から17年経った1990年、ニュー・エランが戻ってきた。その名も、エランM100。エンジンはGM傘下のいすず製の1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載た(ロータスは、コーリン・チャップマン死後に自社→トヨタ→GMと傘下が変わった)。ターボ版出力は162ps/6,600rpmで、最高速度は219km/hを記録する。駆動方式は、ロータス初のFF駆動方式。かつての丸みのある曲線的なデザインから、好みの分かれる直線的なデザインになり、またFF駆動方式に対する偏見、また性能にこだわった為コストがかさみ、たった2年で生産中止になった。台数は、4,000台程度だった。

 ロータス・エリーゼ(東北自動車道にて/走行中に)

 さてニュー・エランは1992年に生産中止となってしまったが、ロータスは新時代のライトウェイト・スポーツを世に送り出してくれた。その名は、ロータス・エリーゼ。1995年のフランクフルトのモーターショーで衝撃的なデビューを果たした。僕も読んでいた自動車雑誌で初めてエリーゼを見た時、そのデザインセンスに衝撃を受けた。ミッドシップレイアウトを採用した、二人乗りのスポーツカー。ロータス・エリーゼのエンジンは(今度はローバー社製の)1.8リッター直列4気筒DOHCエンジンで、出力は118ps/5,500rpm。徹底的にこだわった軽量化のおかげで重量は僅か690kg(これは凄い!)なので、パワーウェイトレシオ値は高い。もちろん5MT。ただしこの車はサーキット直行タイプなので、日常乗るには気合いが必要かもしれない。
 2001年には大幅にマイナーチェンジを行い、2代目は顔付きもがらりと変わった(僕はどちらかと言うと初代の顔の方が好き)。エンジン出力は、143ps/7,000rpm。それほどパワフルではないが、ミッドシップレイアウトと、アルミ・モノコックフレーム採用による車重714kgと言う軽さ、全長3,734mmと言うコンパクトさで、他のスポーツカーとは違った世界を味わえる。走りに必要な物以外の快適装備とは無縁の潔さに、魅かれるファンも多い。

 ロータス・エリーゼ340R(那須・PSガレージにて)

 上の写真のエリーゼ340Rは、ロータス社がエリーゼをベースに製造したスポーツカーで、340台のみの限定生産。エンジン出力は、178ps/7,800rpmまで高められ、車重はわずか580kg。外観もいかにも走ってくれそうな形をしている。
 ロータスと言う車は、僕らスーパーカー世代のDNAに既に組み込まれてしまっている観すらある。僕がカプチーノと言うライト・ウェイトスポーツに乗っているのも、ブリティッシュ・ライトウェイトスポーツカー(特にロータスのエラン等のライトウェイトスポーツカー)に多大な影響を受けているのは間違いない。これからのロータスの動向には目が離せない。今度はどこの傘下になるのだろう・・・とか(笑)。

追記:2005年5月、地元市内でエキシージを見ました(※エクシージは、エリーゼのクーペタイプ)。


追記:2005年11月、地元市内の某自動車ショップでずらっと並んだエランを見ました。


追記:2005年11月、同上の某自動車ショップでエリーゼを見ました。


追記:2007年10月、地元の近所でクールな(ホットな?)2代目エリーゼを見ました。ステッカーが貼ってあったので、ロータスカップジャパン出場車両のようです…


追記:2009年3月、地元にてロータス・エクシージを見ました。


追記:2009年8月、お台場ヒストリーガレージにて、浮谷東次郎のドライブしたレーシングタイプのエランを見ました。


追記:2019年1月24日、都内にてロータスエラン+2を見ました。















 マイ・コレクションより"ロータス・エラン"

 マイ・コレクションより"ロータス・エラン・カブリオレ"

 マイ・コレクションより"初代エリーゼ"

 マイ・コレクションより"2代目エリーゼ"

 マイ・コレクションより"エキシージ"


参考・引用文献
カーコレクション/ロータス・エラン (デル・プラド)
最新国産&輸入車購入ガイド (JAF出版社)
間違いっぱなしの車選び (中経出版)       他

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