アルファロメオ・147

(2004年8月1日記載)

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 アメファ・ロメオの車は、どの車種もすべてスポーツカーである。だから、「大衆車&コンパクトカー」のこのコーナーで取り上げるのは筋違いな気もするが、147はとてもコンパクトなので、あえてこのコーナーで取り上げさせていただくのである。
 最近、街中でよくアルファ・ロメオを見かける。それだけアルファ・ロメオが市民権を得てきたと言うことか。昔のアルファ・ロメオは、壊れるとか維持がたいへんとか、そんなイメージが強かったが(って言うか、イタリアの旧車はほとんどそうか…)、今のアルファ・ロメオはそんなことはないでしょう。
 僕は常々アルフェスタ(※アルファ・ロメオのエンスージアスト)達が、うらやましいと思っていた。車にかける情熱とお金と時間が、半端じゃないからだ。よほどのお金持ちか、車にすべてを注ぎ込んでしまう貧乏人か、いずれにせよ彼らはアルファに熱い情熱を傾ける…僕もカプチーノに情熱を傾けるが、彼らの足元にも及ばない気もする…。そんな僕なので、カプチーノのボンネットには、アルファ・ロメオのエンブレムを貼ってある。

←これです…。

 さて、前置きが長くなったが、アルファ・ロメオは一時期経営危機があった。その時、アルファ・ロメオを救ったのが、フィアットだった。フィアットは、よくイタリアの車メーカーを救う。フェラーリしかり、マセラッティしかり、ランチアしかり、そしてこのアルファ・ロメオも。フィアットに買収されたことで、アルファ・ロメオが普通の自動車メーカーになってしまう事を恐れたアルフェスタ達も多かった。しかし、そんな心配を現実化にするほどフィアットの経営陣は愚かではない。フィアットは、フェラーリにはフェラーリの、ランチアにはランチアの役割をしっかり持たせる。アルファ・ロメオもしかり。彼等は、アルファらしさを維持しながらも現代的な新型アルファ・ロメオを出してきた。その中の一台が、145である。一件ゴルフ等と同じ大衆車と思いきや、いかにも挑発的なボンネットのデザイン。しかも、走りも正にアルファ・ロメオだった。こうしてファンの心配をよそに、アルファ・ロメオはアルファ・ロメオとして戻ってきた。

 145(自宅近所にて)

 この145の後を引き継いで登場したのが、147である。普通のメーカーがコンパクトな車を作ると、ありきたりな凡庸なものにしかならないのだが、アルファロ・メオが作るとこうなる(下の写真)。

 見よ、147のこの精悍なマスク!(自宅近所にて)

 このデザインだけでも、欲しくなってしまうではないか!さて、147の性能に目を向けてみよう。最初に登場したのが、直列4気筒DOHC16バルブ・2リッターエンジンの2.0ツインスパーク。最高出力は、150ps/6300rpm。最大トルクは、18.4kg-m/3800rpm。全長は、4,170mm(全幅1,730mm全高1,420mm)。車重は、1,310kg。ミッションは、5速MTと、シーケンシャル機能付きAT(※ツインスパーク・セレスピード)がある。クラッチ踏力と操作力のバランスに優れ、またフットワークの良さもグッドで、剛性も高いと言うことである…つまり走りのポテンシャルは高い。インテリアの質感も高く、ルーフパネルが(クーペのように後ろに落ちずに水平なので)後部座席の居住性も良い。スポーツカーなのに、後部座席の実用性もあるのだ。シートは、大ぶりで座り心地が良い。と言うように、走りもインテリアも良いのである(ただし、コンパクトカーとして考えれば、安くない…何せ、300万円近い価格である…)。
 147は、2000年3月に本国イタリアデビューを飾ると、翌年2001年には、ヨーロピアン・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

 3ドアタイプ(中央区銀座にて)

 後に、やや廉価版の1.6リッタータイプの1.6ツインスパーク(最大出力120ps/6,200rpm、最大トルク14.9kg-m/4,800rpm)と、超ホットバージョンのV6の24バルブ3.2リッターエンジン(最大出力250ps/6,200rpm、最大トルク30.6kg-m/4,800rpm)搭載のGTAも登場。ただし、ホットバージョンのGTAは444万円…価格もホットである。1.6ツインスパークは、250万円…2.0と比べれば若干安いが、それでも高価であることには変わりない。なんだかんだ言っても、やはり147は安くないなぁ…。

 後ろ姿もスマート(中央区銀座にて)

 さて、147は登場時より、3ドアと5ドアが存在する。そして、この5ドアの147と言うのが、なかなか良いのだ!普通、3ドアと5ドアの車を比較すると、(実用性は5ドアが上でも)デザインのスタイリッシュさでは5ドア車は3ドア車より劣ってしまう。ところが、この147は5ドア車のデザインが良い。下手をすると、3ドア車よりスタイリッシュに見えるかもしれない。下の147は5ドア車なのだが、一見すると3ドア車かと思ってしまう。ドアトリムが、通常位置にないのだ。

 5ドアタイプ(千代田区秋葉原近辺にて)

 5ドアのドアトリムがどこにあるかと言うと、下の写真のように、後部ドアのウィンドーの後ろにあるのだ。ここまでデザインにこだわる147。さすがアルファロメオである。家族ユーザーなら便利なので5ドアが欲しいだろうが、その5ドアでもかっこ良いのだ。スーパーカー世代のお父さんも納得の、"見た目の良さ"と"走りの良さ"。走行性、快適性、安全性、そして実用性…4拍子揃っているではないか!(これで経済性が加わっていたなら鬼に金棒なんだけど…)。多少高くとも、長く乗るなら十分に買う価値がある(って言うか、今、僕が欲しいぞ!…でも四台目はさすがに無理だろうなぁ…どれか一台売らないと)。

 このドアトリムがお洒落

 156(千代田区市ヶ谷にて)


 今回は触れないが、アルファ・ロメオの156も魅力的(って言うか、アルファはどれも良いなぁ…)。先日、小さな子供を乗せたお父さんが真っ赤な156から降りてくるのを見たのだけど、う~んセンス良いなぁ。年取っても、美的感覚は失いたくないものである。アルファ・ロメオ、いつか買ってしまうかもしれない…今は、"アルファ・ロメオ・カプチーノ(?)"で我慢なのであった(スズキさん、ごめんなさい)。














 マイ・コレクションより"147"

 マイ・コレクションより"156"

 マイ・コレクションより"156(ワゴン)"

参考・引用文献
快楽のアルファ・ロメオ       (中央公論社)
国産&輸入車購入ガイド2003 (JAF出版情報) 他

アルファ・ロメオ147&156メンテナンス&チューニングファイル (Gakken mook―オートジャンブル)

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