ホンダ NSX
(2003年11月16日記載)
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さて、この"街で見かけた名車"シリーズで、国産のスポーツカーとして"トヨタ2000GT"と"フェアレディZ"を取り上げた。しかし、国産スポーツカーと言えばやっぱり"ホンダ"を避けて通るわけにはいかない。そして、ホンダが過去世に送り出した最高のスポーツカーと言えば、やはりNSXである。このスーパーカーは、当時の他社のスポーツカーと同様、バブル時代の産物と言っても良い。プチ成功者やにわか成金達が、1,000万円以上するスーパーカーを買いあさっていた時代だからこそ作り出せた高級スポーツカーだ。高級車とは言うものの、スーパーカーの本家イタリアのカーマニアからは"プアマンズ・フェラーリ"と陰口も叩かれたりした。これは、かつて"フェアレディZ"が、"プアマンズ・ポルシェ"と言われたのと似ている。
ホンダNSX(千代田区麹町にて)
しかし、そこはホンダである。その頃は、F1でも最強の強さを見せていた自動車メーカーの維持と言うか、NSXはホンダの技術力が惜しげもなく注ぎ込まれた、ホンダ・スピリッツの塊と言っても良い。
NSXの開発は、1984年まで遡る。ホンダはスーパーカーを世に送り出すべく、様々なテストを繰り返し、試作、研究が積み重ねられた。エンジンや車体も、様々なタイプが試された。様々な努力の中、1989年にプロトタイプの中の一台が発表された。それがNSXである(※ちなみにNSXは、ニュースポーツXの略で、Xは未知数の意味)。ボディは軽量化のため、アルミニウムを使用。ウィッシュボーン・サスペンションも、アルミ製。当初は4気筒が予定されていたエンジンは、最新技術のVTEC機構が採用されたDOHC・V6エンジンもアルミ製に。2,977ccのV6エンジンは、274ps(7,300rpm)の出力を発揮した。そして、各所の細部にはホンダの先端技術とこだわりが詰め込まれた。
後方から見たホンダNSX(千代田区内/新事務所近辺にて)
1997年にはマイナーチェンジが行われ、マニュアル仕様は3,179ccで280psとなった(オートマ仕様は265ps)。グレードは、標準仕様の他に、デタッチャブル式トップのタイプT、ワインディング走行に秀でたタイプSなどがある。
マイナーチェンジ後のホンダNSX(三郷市街道沿いにて)
2001年にもマイナーチェンジされており、リトラクタブル・ヘッドライトからプロジェクタータイプのヘッドライトに変更されている。2002年には、徹底的に軽量化が図られたNSX-Rも登場している。新環境基準適合を睨んで、スープラやRX-7と言ったスポーツカー達が新車市場から続々と(一時的に)姿を消した今、NSXは日本のスポーツカー界を支える貴重な車である。
ちなみに先日の東京モーターショーで、ホンダが次期NSXのスタディ・タイプと思われるHSCを発表したので、新しいNSXもしくはその後継マシンが登場するのも近いかもしれない。
95年ルマン出場NSX(ホンダミュージアムにて)
上記のルマン出場車両は、1995年に高橋国光・土屋圭市・飯田章が乗って、GT-2クラス優勝(総合8位)を成し遂げたNSXである。F1シーンや様々なレースシーンで、かつてのようなホンダの活躍を期待している今日この頃である。
追記:2005年7月、隣町でスポコン仕様のNSXを見ました。
追記:2017年7月15日、サイクリングで、栃木県の魔法陣スーパーカーミュージアムに行き、NSXを見ました。
> マイ・コレクションより"NSX"
マイ・コレクションより"NSX"
マイ・コレクションより"NSXレーシング"
参考・引用文献
カーコレクション (デル・プラド)
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