フォルクス・ワーゲン ゴルフとポロ

(2003年6月22日記載)

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 突然だが、うちの近所には、外車が七台も停まっている。ジープ・チェロキー、シボレー・バン、ローバーのセダン、オペル・アストラのワゴン、アウディのハッチバック、ワーゲン・ゴルフ、ワーゲン・ポロの七台である。普通の住宅地の狭い範囲内に、これだけ外車が密集している事自体、凄い時代になったものだと思う。僕らの子供の頃は、外車のある家はほぼお金持ちと相場が決まっていた。七台のうち四台がドイツ車と言うのも、日本人のドイツ車に対する信頼の高さが伺えるが、内二台がワーゲン車と言うのも凄い。それだけ、ワーゲンに対する信頼が厚いと言う事か。
 かく言う僕も、初めて買った外車はワーゲン・ゴルフである(…もちろん中古である)。この時、スバル360を買おうか、いすずのジェミニFFを買おうか、果てはポルシェ924(※中古のアウディ製エンジンタイプ)を買おうか等、さんざん悩んだ挙句、結局このゴルフを買う事にした。手動だけれどサンルーフが付いていて、晴れの日にはオープンの気分を少しだけ感じる事ができたし、中古の割には頑丈でなかなか壊れなかった。さすが、ゴルフである。

 初代ゴルフGLE(※僕が初めて購入した外車)

 このゴルフが登場したのは、1974年の5月のこと(ゴルフと言う名前は、メキシコ湾に吹く風"ガルフストーム"に由来する)。VW(フォルクス・ワーゲン)社は、既成概念に捕らわれない発想で、ロングセラーのビートルとはまったく違う車を世に送り出したのだ。大人5人と必要最低限の荷物を載せると言う、インナースペースからの設計が試みられた。4メートルほどの全長にも関わらず、快適で無駄の無いそのスタイルは、名デザイナー・ジウジアーロのイタルデザインによるもの。発表当時、奇異にも見えたゴルフのデザイン。しかし、この車の思想は人々に受け入れられ、ドイツ人気車種のトップの座を射止めた。そして販売から22ヶ月目の1976年3月に、累計生産台数50万台を突破し、同年10月には100万台を突破する大ヒットとなった。
 この成功例を目にして、雨後のタケノコの如く、各国のメーカーがこのゴルフと似たデザインの車を次々と発表。日本も例外ではなく、ハッチバックタイプのコンパクトカーを各メーカーが次々と発表していく。そして、いつしかハッチバックコンパクトカーの存在が、当たり前になってしまった。それほどゴルフのインパクトは、強かった。

 マイ・ゴルフを黒に塗り替えてみた…

 1977年には、VW社は小型自動車市場に新たな挑戦をした。初代ゴルフのエンジンは直列4気筒SOHCエンジン(以後四代目まで基本的にはこの形式)だが、水冷直列4気筒のディーゼル・エンジン(※出力50ps/5000rpm)を、ラインナップに加えたのだった。振動や重量で小型車には不向きとされたディーゼルエンジンを、非常にコンパクトにまとめ上げてゴルフの心臓部に搭載したのだ。画期的なことである。その後、ゴルフのエンジン・バリエーションは増えていく。
 またゴルフには、GTiと言うスポーツバージョンがある。GTiの初代のタイプが発表されたのは、1976年。どう見てもファミリーカーにしか見えないのに、スポーツカーをも凌ぐ性能を持ったホット・バージョンが、GTiだ。正に「羊の皮を被った狼」である。
 0-100km/hは9秒で達し、最高時速も180km/hに達した。初期型のGTiの出力は、1.6リッターエンジンで110ps。1982年には、1.8リッターエンジンで112ps。1986年には、DOHC16バルブエンジンで139ps。1998年には、2.8リッターのV6エンジンで、なんと204ps。最高時速は、235km/hに達した…究極のGTiである。ちなみに現行型(四代目)のGTiは、1.8リッターのターボエンジンで、150psである。

二代目ゴルフ(中央区銀座にて)

 1983年になると、先代モデルのコンセプトを引き継ぐ形で、二代目のゴルフⅡが登場する。ボディサイズも一回り大きくなり、性能も向上した。先代のcd値(※空力)は0.42だったが、二代目では0.34と言う優れた空力を達成。二代目ゴルフには、キャブレター仕様の1.3リッター、1.6リッター、1.8リッター、インジェクション仕様の1.8リッター、ディーゼル仕様の1.6リッター、ディーゼルターボ仕様の1.8リッター、の計6種類のエンジンが用意された。
 1987年、VW社は5,000万台目のフォルクスワーゲン車を世に送り出したが、この5,000万台目はゴルフⅡだった。

三台目ゴルフ/GTi(自宅近辺にて)

 そして1991年秋、三代目のゴルフⅢが発表された。基本的なコンセプトと構造は、初代から引き継がれたが、一方で多くのニュー・テクノロジーが開発された。この新型ゴルフの開発課題は、①安全性②クォリティ③ドライビングの愉しさ④環境保護であった。詳細は省くが、ゴルフⅢはこれらをすべて高い次元でクリアーしている。ゴルフⅢに用意されたエンジンは、1.4リッター、1.8リッター、2.0リッター、2.8リッターのガソリン版と、1.9リッターのディーゼル版である。2.8リッター版は2種類あり、直列V型エンジンを採用し、それぞれ170ps(トルクは23.9kgm)と190ps(トルクは25.0kgm)のパワーを発揮した。

 四代目(現行型)ゴルフ(自宅近所にて)

 1998年8月に、現行型の四代目のゴルフが日本にお目見えした。1.6リッター、1.8リッター(ターボ)、2.0リッターのエンジンがあり、出力はそれぞれ102ps、150ps、116psである。ゴルフは、世代を重ねるごとに高性能化し、内外装とも高級化していき、大衆車と言うには少し高価になってしまった。大きさも初代と比べると、全長4,155mmとなり、大きくなってしまった。ちなみに、ゴルフにはワゴンタイプもある。

 ゴルフワゴン(千代田区内事務所近辺にて)

 またゴルフには、初代のモデルからカブリオレタイプがある。最初のゴルフ・カブリオがラインナップに加わったのは、1980年から。下の写真は、四代目のカブリオである。

ゴルフ・カブリオ(新宿区内にて)

 さて、ゴルフが初代から比べると、高級化・大型化してしまったと書いたが、VW社はゴルフより小型のスモール2BOX"ポロ"を発表した。初期型ポロは1994年にデビューし、1996年夏に日本でも販売を開始した。2ドアと4ドアのタイプがあり、エンジンは1.6リッターの4気筒SOHCで、75ps(トルクは13.8kgm)。

初代ポロ2ドアタイプ(自宅近辺にて)

2010年5月13日追記:メールにて、S様より上記の(私が初代と書いた)ポロは3代目だと言う指摘をいただき、確かに3代目でした。訂正させていただきます。よって、初代と書いたポロは3代目、2代目と書いたポロは4代目と繰り下がります。
ちなみに、初代ポロはアウディ50をベースとして1975年に登場しました。外観は、初代ゴルフに似ています。2代目ポロは、1981年にデビューしました。外観のデザインは、初代に似ています。


 二代目の現行型のポロは、2001年9月のフランクフルトモーターショーで発表され、2003年2月から日本にも輸入が開始された。1.4リッターの直列4気筒DOHCエンジンを搭載し(出力75ps、トルク12.8kgm)、やはり2ドアと4ドアが用意された。全長は、3,890mm。小さいのに、トータルバランスが素晴らしい。静粛性、乗り心地、高速走行時の安定性などが、コンパクトカーとして高い次元でまとめ上げられていると言うことだ。インテリアも、プレミアム感がある。価格もゴルフが安いタイプでも220万円ほど、高いタイプでは340万円にもなってしまったが、ポロは4ドアタイプでも200万円を超えない。今なら僕は、大きくそして高価になってしまったゴルフよりも、ポロの方が好きだ。

初代ポロ4ドアタイプ(千代田区内事務所近辺にて)

 そう、実は僕が、現在最も欲しいコンパクトカーがこの"ポロ"なのだ。もし、「今すぐコンパクトカーを買いなさい」と言われたら、第一位はダントツで"ポロ"である(2位は、同率でフィット、マーチ、イスト)。

二代目(現行型)ポロ(自宅近所にて)

2008年5月追記:近所にもう一台、同型の同色ポロのオーナーさんが出現しました。ワーゲン(特にポロ)人気高し!



 ご近所で、真っ赤な4ドアのポロに乗られている方がいらっしゃるが、「う~ん、車の事、分かっていらっしゃるなぁ~」と感心すること、しばし。僕も、「エスクード・ノマドの次は、やっぱポロかなぁ」と言う気がしている今日この頃である。

ルポ(千代田区内事務所近辺にて)

 あと、ポロの下に、ルポと言う車もある。更に小さくなって、全長は、3,525mm。日本の軽規格より、若干大きい程度の小さな車体だ。エンジンはポロと同じもので、軽快な走りを見せるとのこと。最近では、街中でも比較的頻繁に見かける。ポロよりも20万~50万円ほど安くて購入しやすいが、2ドアのみの設定なので、僕の購買意欲をそそらないのが残念…。

追記:2005年5月、汐留にて5代目ゴルフを撮影しました。


追記:2005年5月、新事務所近辺にてにてルポのGTiを撮影しました。


追記:2006年3月、銀座でマイナーチェンジ後の新生ポロ(2ドアタイプ)を見ました。


追記:2006年4月、新生ポロ(4ドアタイプ)を買われたN先生より画像を送っていただきました。


追記:2007年7月、クロスポロを見ました。"なんちゃってSUV"だけど、このフォルム好きです。


追記:2009年1月、最新型(5代目)ゴルフGTiを見ました。でも、ドイツでは既に6代目が昨年登場している。
















マイ・コレクションより"ゴルフGTi"

マイ・コレクションより"ゴルフ・カブリオ"


参考・引用文献
カーコレクション            (デル・プラド)
国産&輸入車購入ガイド2003  (JAF出版)  他

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