ダイハツ・コンパーノ・スパイダー

(2021年1月24日記載)

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 ついに出会いました、この車。ダイハツ・コンパーノ・スパイダー。撮影したのは10日前だけど、忙しくてなかなか記事をまとめられず、今日ようやく書けました。
 スーパーカー世代の車好きで、小学生の頃から車の写真を撮り続け、その枚数は数千枚(※もはや自分でも把握できていない)。町中で様々な車に出会い、撮影し、時には乗車し、東京はもちろん、静岡県、山梨県、栃木県、果ては石川県の自動車博物館にも行き、エンツィオや世界で30台しか生産されなかったジャガーXJR-15や、同じく136台しか作られなかったブガッティEB110などの幻のスーパーカー達にも出会ってきた。
 しかし、どうしても出会えなかった名車があり、それが「ダイハツ・コンパーノ・スパイダー」である。50年以上前に生産終了した車で、現存車種が非常に少ない稀少車なので、今まで一度も出会えなかった。愛知県のトヨタの自動車博物館にあることは知っていたので、いつか愛知県に行く機会があったらぜひ博物館を訪問して撮影したいと思っていた、そう言う車である。
 ところが、そんな半世紀以上前の幻の名車に地元で出会ってしまったのです!しかも、近所の自動車ボディショップにて!ボディメンテナンス作業中だったようです♪長年出会いたかったコンパーノ・スパイダーに、こんな近くで会えるなんて感動です。



 この旧き良きイタリア車みたいな、コンパーノ・スパイダーについてざっくり説明します。
 ダイハツは、1964年に遂にダイハツ乗用車第一号となる「コンパーノ・ベルリーナ」を発売しました。当時は、国産車のデザインは海外のカロッツェリアに依頼したりしていました。プリンスはミケロッティに、その後の日産はピニンファリーナに、いすずはギアに・・・と言った感じです。で、ダイハツは、ヴィニアーレにデザインを依頼しました(※スタートが遅かったので、有名なカロッツェリアはそこしか残っていなかったそうです)。こうして誕生したのが、ダイハツのコンパーノ・ベルリーナです。そして、このベルリーナをベースに、屋根を切り取って収納可能なソフトトップを持たせた4人乗りのオープンカーが、1965年4月発売の「コンパーノ・スパイダー」です。
 エンジンは、958ccの直列4気筒4サイクルOHVエンジンを搭載し、65PSのパワー、最大トルク7.8kg-mで、145km/hの最高速を誇った。全長は3,795mm(全幅1,445mm×全高1,350mm)と現代のファミリーリッターカーより小さく、車重も790kgと軽かった。1697年にはマイナーチェンジされて、フロントマスクの変更やエンジンのトルクアップ、フロントブレーキのディスク化などが施された。
 まるでイタリア車のようなフォルムは、通好みの人気で着実な販売台数ではあったが、トヨタスポーツ800が56万8千円、ホンダS600が56万3千円なのに対して、コンパーノ・スパイダーは69万5千円と10万円も高かったことから(※10万円は、1965年当時の初任給2万4千円の4ヶ月分に相当)、販売台数は思ったほどには伸びない。そして1967年にダイハツがトヨタと業務提携をしてトヨタ傘下になって、1968年にコンパーノ・スパイダーは販売終了となった。

 と、まあこんな車なのである。生産期間は3年間のみで、生産台数もトヨタスポーツ800やホンダのS600と比べて少ないことから、実車を街中で見かけることはほぼ皆無。なので、同じ市内でこのコンパーノ・スパイダーを見たと言うのは、なかなか稀有な出来事なのです。







マイコレクションより"コンパーノ・スパイダー"


参考・引用文献
The絶版車ファイル  (インフォレスト)
国産名車コレクション  (アシェット・コレクション)

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