スズキ ワゴンR

(2016年11月12日記載)

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 「国産小型大衆車を一台選べ」と言われたら、何だろう?と、前回問うて、僕がチョイスしたのが、スズキのアルト。では、2位は何かと言うと、やはりスズキのワゴンRなのじゃないかと思うんです。これは、とてもエポックメイキングな軽自動車だったのじゃないかと思う。
 家族が乗れて、なるべくメンテナンスフリーで、取り回しが楽な小型車で、荷物も適度に積めて、燃費や維持費などがあまりかからないと言う点では、アルトと同じなんですけど、大きく違うのは広い!つまり荷物がたくさん積める!と言う事。もう一つの違いは、その運転姿勢です!とある自動車評論家氏が書いていたのだけど、従来の車の運転姿勢って無理があるんだけど、ワゴンRは人間の自然な着座姿勢に変えた。しかもアイポイント(視点)が高くなって、視野も広がって安全運転に寄与。従来の車のシートとワゴンRのシートを比較して大雑把に描くとこんな感じ。



 お分かりいただけたでしょうか?まったく違いますよね?座りやすいし、視野も見下ろして俯瞰する感じで、とても自然です。こ初代ワゴンRが登場したのは、1993年。3気筒エンジン、2ドアでスタート。1995年にターボ追加。1996年には5ドアも追加・・・これ個人的には大事!子どももいる家族だと、後部ドアがないとたいへんなの!(笑)
 大きさは、全長3,295mm、全幅は1,395mm、全高は1,640~1,695mm。車重は、730kg~800kg。当初は3速ATだったのだけど、後に4速ATもRR(K6Aターボ搭載!)に設定。ちなみに、1997年には、普通車のワゴンRも販売される。

 初代ワゴンR/5ドア(近隣市内にて)

 初代目ワゴンR/ターボ(近隣市内にて)

 2代目のワゴンRは、1998年10月に登場。軽自動車の規格が改定されたので、全長3,395mm、全幅1,475mmと大きくなる(全高は、1,640~1,685mmとほぼ同じ)。車重は、730~830kgを維持。ワゴンRは初代販売以来好調で、1998年に累計100万台を突破!翌1999年には、RR-FSリミテッドにF6A型エンジンが載せられた。
 ワゴンRが売れたので、他のメーカーもワゴンRと同様のコンセプトのハイト系軽ワゴンを投入してきた。次々に投入されるライバルに対抗するため、2002年に大幅な改良を施し、エクステリア、インテリア共に変更。2001年にはスズキはMRワゴンも販売開始したが、メカニズムでも大きな改良を加えリア回りをMRワゴンと同様にした。2代目の最終期2003年のエンジンバリエーションは、54psのNAエンジン、60psのターボエンジンと、RRに搭載される64psのターボエンジン。ちなみに、このワゴンRはマツダにAZ-ワゴンとしてOEM供給されている。ワゴンRはかなりヴァリエーションが多いので、詳細は書ききれないので略。

我が家の代車となった2代目ワゴンR

 2代目ワゴンR/RR(市内にて)

 3代目ワゴンRは、2003年9月に登場。3代目は全グレードにタコメーターを装備。またRR-DIに軽自動車初の直噴ターボエンジンを搭載。サイズは、全高を除き2代目と同じ(※全高は1,635~1,655mm)。車重は重くなり、810~940kg。初代よりも100kg増えている。
 特筆すべきは、2007年に「ワゴンRスティングレー」が発売されたことと、2008年に(2003~2007年度)国内自動車車名別新車届出台数で一位になったことと、国内累計販売台数300万台を達成したこと。
 アイポイントが高めに設定されているので視界が広い。最小回転半径も4.1mと扱いやすい。ハンドリングも素直。過剰装備は少なく、「道具感覚」で使える車。とにかく実用性で、欠点の少ない車。

 3代目ワゴンR/リミテッド(市内にて)

 4代目ワゴンRは、2008年に登場。基本的に3代目のコンセプトをキープ。サイズは、全高を除けば3代目と同じで、車重もほぼ同じ(800~930kg)。2008年にグッドデザイン賞を受賞し、2009年にはRCJカーオブザイヤーも受賞。また、軽自動車の乗員保護性能試験で、最高評価を得た。そして、2009年のグッドデザイン・ロングライフ賞も受賞。2010年に、累計販売台数350万台。
 2011年には、アイドリングストップシステム搭載車のラインナップも拡充。坂道でのストップ時に後退しないヒルホールドコントロール機能も追加された。ミッションは、ローとハイ2段の副変速機構付きのCVT。5速MTも用意。

 
4代目ワゴンR/リミテッド(市内にて)

 5代目ワゴンRは、2012年に登場。エネチャージやエコクール、アイドリングストップなどの3つの低燃費化技術、また軽量化技術が採用された。2013年には、RCJテクノロジーオブザイヤーを受賞。サイズは全高を除き同サイズだが、車重の軽量化が図られて70kgほど減量して軽くなり、780~870kg。静粛性もかなり高い。
低燃費化技術により、初期型が(※NA、ターボ、4WDどで燃費が異なる)25.0~28.8km、翌年には24.2~30.0km、良く翌年には32.4km(NA)、そして最新版は33.0km(NA)と言う凄い低燃費を達成。同社のアルトの37kmにはかなわないが、ハイト系の軽なので車重がアルトより140kgも重いのを考えると、驚異的な燃費である。

 
5代目ワゴンR(近隣市内にて)

 と、ざっとワゴンRを概観したけれど、ワゴンRはあらゆる面で死角のないない車だ。20年ものノウハウは伊達じゃない。室内の4隅をきっちり広げた驚異的な広さ。前後席とも居住性は良好。インパネの丁寧な作りやシートのしっかり感。定番となった助手席シート下のトレイ。多彩なシートアレンジ。ハイト系は重心が高くなりロールしやすいが、それでもコントロールしやすいハンドリング。

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 欠点を挙げるとすれば、没個性。車の室内を最大限に広げようとすれば、どうしたって四角くなり、エクステリアデザインの自由度はなくなり、シルエットを見る限りはどのメーカーのハイト系ワゴンも似たようなデザインになってしまう(※上記画像参照)。スピードを追求し空力を極めればフェラーリのようなデザインになるし、2BOXで室内空間を極めようとすればワゴンRのようなデザインになってしまう。そういう意味で、他人と違う車を所有する喜びと言う点では劣る。シルエットはいじれないので、ライトやバンパー、ホイールなどをいじって違いを強調するしかない。まあ、日常ユースの実用性に振った「道具感覚」の車だからそれで良いのだと思うけど。
 スペースを更に4隅まで広めたタントがダイハツから登場したことによってワゴンRの存在感がやや薄れてしまったが、軽自動車にここまで実用性を求めて極めた2BOXを世に問うたワゴンRは、エポックメイキングなスズキの傑作であることは間違いない。









参考・引用文献
国産&輸入車購入ガイド2003~2014年    (JAF出版情報版)
国産車&輸入車選びの本2015年、2016年 (CARトップ特別編集)


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