ボルボ123GT
(2013年 2月 3日記載)
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日本の優れたライトウェイトスポーツカーを紹介するシリーズの4回目として、ダイハツ・コンパーノスパイダーを取り上げるつもりだったのだけど、2012年に行こうと思っていたトヨタ博物館(愛知)に行けなかったので、また別の機会に…。コンパーノスパイダーの実車は、まだ見たこと無いのです。スーパーカーより希少な車な気がします
そんな訳で、今回は国産車ではなく、外国のGTカーを取り上げます。しかも北欧・スウェーデンのボルボのGTカー。北欧の車を取り上げるのは、今回が初めてですね…。ご存知のようにスウェーデンと言えば、真冬には氷点下40度にもなる極寒の地。そんな氷の世界を走るために作られたボルボ車の強靭さと安全性能神話から、一時期「走るレンガ」とすら言われたことすらあります。バブル絶頂期には、ステーションワゴン型のボルボがステータスとして人気を博したこともあります。
ボルボグループは1927年に設立された会社で、トラックやバスから建設機械、ジェットエンジン、金融まで網羅する企業グループ。1926年にはプロトタイプを完成させる(※この時、ボルボの名称を使用する)。1944年には優れた小型車を発表して世界的な評価を得るが、1970年代に労働コスト上昇により国際競争力を失い、結果として高級車生産に移行していく。1998年にボルボの乗用車部門がフォードに買収されその傘下の自動車会社として"ボルボ・カーズ"が誕生したが、2010年に中国企業に売却された。
今回取り上げるのは、そんなボルボが1966年に送り出した"ボルボ123GT"。
前方から見たボルボ123GT(地元市内にて)
123GTは、元々は122Sと言う車の強化版である。1956年に発売された"アマゾン"を、1958年に高性能版にしたのが122S(※当初は名称も"アマゾンS"だったが、1959年に122Sに改称された)。85PSを発揮する1.6リッターの水冷直列4気筒エンジンを積む、FRの4人乗りのセダンであった。全長は4,450mm(全幅1,620mm×全高1,505mm)、車重1,050kgと、現代の感覚からすると随分小型で軽量である。1961年には新設計の1.8リッターエンジンにバージョンアップされ、2ドア版もラインナップに加わった。
そして、1966年に(国際ラリーの経験から)更にバージョンアップされた123GTが追加されたのである(※この123GTは、2ドアタイプである)。1968年にはエンジンが2リッターとなり、70年まで生産されたそうである。
後方から見た123GT(地元市内にて)
ちなみに、この写真の123GTはピカピカに磨かれて現役で可動しています。凄いですね~。
参考・引用文献
Web「ボルボの歴史」および「名車館・ボルボ122S」