ホンダ CR-X

(2010年10月24日記載)

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 日本の優れたライトウェイトスポーツカーを取り上げる2回目は、ホンダCR-Xを取り上げます。実はこのCR-X、かつてセカンドカーを買う時に、購入候補の一台だった車。そう言う大好きな車なのである。
 そんな訳で、思い入れたっぷりに紹介します。1970年代は、全メーカーが排ガス規制やオイルショックに追われていたように、ホンダも対策に追われていたのだがそれを乗り切ると、再びスポーツスピリッツを前面に押し出した戦略を相次いで推進していく。欧州F2選手権へのV6エンジン参戦、F1参戦復活などなど。当然、市販車でもスポーツモデルをデビューさせていく。1982年には、ターボを搭載したホットモデルのシティ・ターボ、スペシャリティーカーの2代目プレリュードを発売し、そして1983年には新ジャンルスポーツカーを標榜する"バラード スポーツ CR-X"をデビューさせる。当時は、シビックのベルノ店向けの兄弟車バラードの系列に属していたので、名前に"バラード・スポーツ"のネームが付いていた。しかし、当時のバラードのコンポーネンツは使用せず、次期シビック(3代目となるワンダーシビック)の主要部品をいち早く使用した。CR-XのCRは"カー・ルネッサンス"、Xは"未知数"を意味した。

 初代CR-X(茂木ホンダミュージアムにて)

 CR-Xは、ホンダのコンセプト"MM思想(マン・マキシマム、メカ・ミニマム)"に基づいて開発されたボディは、2+2の割り切ったパッケージング(※実際に4人乗るのは苦しい)。加えて新開発の軽量素材を随所に採用し、760~825kgと言う軽量に抑えた。サイズは、全長3,675mm(全幅1,625mm×全高1,290mm)と超コンパクト。最近の2シーターライトウェイトスポーツは軒並み普通に4mを超えているので、僕はこのコンパクトサイズに賛辞を送りたい。
 エンジンは、新開発の12バルブ・クロスフロー水冷直列4気筒SOHCエンジンで、1.3リッター(EV型)と1.5リッター(EW型)を用意。1.5リッターには、電子制御燃料噴射が採用され110psを発揮した。。
 インテリアは、スポーティなメーターを採用し、バケットタイプのシートを装着。エクステリアに目を向けると、低ボンネットやフラッシュサーフェス化に貢献するセミリトラクブルライトを採用するなどして、CD-A(空気抵抗係数×前面投影面積)は0.56を実現したボディデザインとなっている。また、世界初となる電動アウターサンルーフも設定された。
 CR-Xは、それまでのFRライトウェイトスポーツとは異なった、FFライトウェイトスポーツと言う新カテゴリーを切り拓いた。ハイパワーに頼らず、あくまでもシャシーやサスペンションの出来でスポーツ走行をする"ライトウェイトスポーツ"の正道を行くハンドリングマシンで、峠の狭いワインディングロードでは、2リッタースポーツを凌駕するパフォーマンスを発揮した。縦横無尽に走り回るあまりのすばしっこさに、冠されたあだ名が"ゴキブリ"(笑)!

 2代目CR-X(地元市内にて)

 1987年になると、CR-Xはフルモデルチェンジした2代目に移行。2代目は、バラードが1986年に生産を中止したため"バラードスポーツ"のネーミングが取れて、CR-Xの単独名となった。2代目の開発コンセプトは初代を踏襲し、更に進化させた。先代同様、全長3,755mm(全幅1,675mm×全高1,270mm)とコンパクトでかつ890kgと言う軽量なボディで、人馬(人とメカ)一体のサイバースポーツと言うキャッチフレーズを採用した。CR-Xのサスは、前後ともダブルウィッシュボーン式で、トーコントロールシステム、ゼロ対地キャンパー、ガス封入式ダンパーなどを組み込む。ホイールベースもトレッドも初代より延長・拡大され、走行安定性は大きく向上した。
 搭載される直列4気筒エンジンは、105psを発揮するD15B型1.5リッターOHC16Vと、130psを発揮する電子制御燃料噴射のホンダPGM-F1を装着したZC型1.6リッターDOHC16V。
 1989年には、160ps(リッター辺り100ps)を発揮する可変バルブタイミング機構のVTECを組み込んだB16A型1.6リッターDOHC16Vユニットを積むSiRを設定する。エンジンのパワーアップに伴い、サス、ブレーキ、タイヤなど、各部もチューニングが施された。その他、専用のテールゲートスボイラー、エキゾーストパイプ、モケット&レザーのバケットシート、本皮巻きステアリングなども設定された。

 後方から見た2代目CR-X(地元市内にて)

 走りに徹した性能もさることながら、そのエクステリアもなかなかかっこ良い。ボディは、整流効果の高いラインと徹底したフラッシュサーフェス化などにより、Cd値(※空気抵抗係数)は0.30を実現した。つまり機能美のボディライン、エクステリアデザインなのである。上の写真を見ても分かるように、後方視界を確保するために、ハッチゲート下にエクストラウィンドウを設けたのも斬新だった。広大なガラス面積を持つCR-Xのスタイリングは、コンパクトライトウェイトスポーツの中でも、一際異彩を放っていた。
 更にガラス面積を増やすグラストップと呼ばれるガラスルーフのオプションもあったが、CR-Xに乗っていた先輩の話によると、屋根から降り注ぐ日中の陽射しは暑くてたまらないルーフだそうだ(笑)。


 前方から見た3代目CR-X デルソル(地元市内にて)

 横から見た3代目CR-X デルソル(地元近隣にて)


 CR-Xは1992年3月に、3代目のデルソルに移行する。3代目は、電動オープンルーフ"トランストップ"を搭載したお洒落オープンカーになり、2代目までの走りを追求し続けたコンセプトトは幕を閉じた。

 今はCR-Xと言うマシンはないが、今年(2010年)発売されたハイブリッドスポーツ"CR-Z"が、そのコンセプトの後継車だと言えるだろう。

 CR-Z(地元市内にて)

 兎にも角にも、初代及び2代目CR-Ⅹは、僕の中でたいへん優れたライトウェイトコンパクトスポーツとして脳裏に刻まれた名車であり、(ホンダ・クイントインテグラのセカンドカーとして結局ホンダ・ビガーやVWゴルフを買ってしまったが)オーナーとしてドライブしたかった車なのである。













参考・引用文献
国産名車コレクション  (アシェットコレクション)
The絶版車ファイル  (インフォレスト)
昭和の名車       (JTB・MOOK)


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