プジョー1007

(2010年8月22日記載)

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 最近、ボチボチと見かけるうよになっきた車がある。地元近所の駐車場にも、一台停まっている。その名は、プジョー1007。どんどん大きくなっていってしまうコンパクトカー達の中、全長3.5~4メートルに収まっている小型車は好きだ。同じフランスのシトロエンC2と同じプラットフォームを共用しているが、ボディはもちろん別物。ピニンファリーナのデザインである。
 ヨーロッパ車はあまりに小型化すると、ニューミニやニューチンクのようにどうしても2枚ドアになってしまうが、日本の4枚ドアの小型車に乗りなれたファミリー層はなかなか2枚ドア車に手を出しにくい。日常の使い勝手…例えば、毎日、後席に小さな子どもを乗せたりとか…が、とても不便になるから。
 しかし、この1007は2枚ドアだが、大開口のパワースライドドアを備える事で乗降性を確保した。スライドドアは、狭い場所での乗り降りも楽だし。しかも、生活臭をあまり漂わせないお洒落なデザインに仕上げている。

 プジョー1007(隣の市にて)

 この1007は、2006年に日本でも登場。通常プジョーは3桁の車名が与えられる…例えば206とか307とか…が、この車には4桁の1007が与えられる。それだけ特別な存在のニューフェイスなのである。
 全長は3,730mm(全幅1,710mm×全高1,630mm/車重1,200kg)と、日本のリッターカーコンパクトに比べても遜色ないコンパクトさ。FF駆動で、水冷直列4気筒SOHCエンジンの構成は2グレードで、1.4リッター版が73ps、1.6リッター版が108psの出力を発揮する。1.4リッターモデルでも、1~2名乗車がメインなら加速性能にも不足なしで、乗り心地はフランス車らしいしなやかさを持つが、コーナーリングはさすがプジョーで軽快とのこと。1.6リッターモデルなら、一段と余裕のある加速性能が手に入るが、乗り心地はやや硬めらしい。2トロニックと呼ばれる自動変速機は、アクセル操作に多少のコツと慣れがいるそうだ。
 インテリアも、お洒落と言うか、キュートにも感じられる造形。インパネの上面やシートの表皮、エアダクトのベゼルなど全18箇所のパーツが交換可能で、カラーバリエーションから好みで選択できる。さすがお洒落な国、おフランスの車。
高めのアイポイントで、運転席の視界は良好。荷室は178リッターとさほど広くは無いが、タンブル式のリアシートを畳めば最大1,192リッターのカーゴスペースを作り出すことができる。

 横から見た1007(東京都内/新橋にて)

 2006~2007年の日本カーオブザイヤーの10ベストを受賞しているこの1007、居住性、実用性、走行性能、装備が小さいのになかなか良く、しかもピニンファリーナデザインのお洒落なボディ…価格は200万+@からだけど、お子さんのいるファミリー層は、購入の候補の一つに入れても良いのじゃないかな?













参考・引用文献
最新国&輸入車購入ガイド       (JAF出版社)