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カプチーノ用オリジナルパーツ制作記

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 はてさてカプチーノ好きが高じて、遂にオリジナルのカプチーノのパーツ作りにも挑戦し始めました。どうなることやら…。


No.1.シフトブーツ&ブレーキブーツ制作記  (2007年9月15日制作・16日取付)

 昨年(2006年)1月に、赤と黒のシートカバーと赤と黒のチェッカーのフロアシートを入れましたが、カプチーノ内装赤黒化の第二弾として、シフトとサイドブレーキのブーツ(※覆っているカバーの事)を、本皮の赤にする事にしました。ガレージ・ジョン製(12,600円)等、市販パーツを購入する事も可能なのですが、なんでもかんでも高価なパーツを買って交換すると言うのも味気ないので、今回は完全自作する事にしました。

シフトとサイドブレーキのブーツ オリジナル状態

 幸いな事に、僕の事務所は"浅草橋"に近いので"皮のお店"がたくさん有り、皮の購入には困りませんでした。最も僕のイメージに近い赤色の牛本皮を買いました。もちろん"耐光性(退色性能)"のレベルが問題ないかをお店の人にしっかり確認しました。長く使うからね…。

センターコンソール外し またまたセンターコンソールを外しました。

ブーツを取る ブーツを取るとシフトとサイドブレーキはこんな感じに見えます

 次の作業は、ブレーキとシフトのブーツを外す作業です。まず、いつものようにセンターコンソールを外します。それからブーツを外すのですが、これが意外に難航しました。ブーツを留めている留め金が、僕が初めて見るタイプでどう外してよいのか分かりませんでした。シフトは4ヶ所、サイドブレーキは9ヶ所の、計13ヶ所が留め金で留められています。
 マイナスドライバー等を駆使して、留め金を全部外しましたが、一本ピンを折ってしまいました。プラスチック製ピンはすぐ折れるので、取り外しの際には慎重に行ないましょう~。
 余談ですが、カプチーノのブーツを外してみて、分かったことがあります。合成皮革なのは知っていましたが、予想以上にペラペラに薄く、しかも留め方が一部"縫製"ではなくて、
接着剤やホッチキスで留められていました(^_^;;)。まぁ、目に見えない部分だから原価削減のためにも仕方ない部分だったのかな…。

取り外したブーツと金具 取り外したブーツと金具

 次に、取り外したブーツを参考に、オリジナルブーツのデザインに入ります。デザインが決定したら、(一点ものなので)型紙を取らず、直接皮の裏に設計図面を書きました。普段、皮でオリジナル・バッグを作る時は、必ず型紙を作るので、これは例外的処理です。

図面を書く 
皮の裏に図面を書いてしまう!

 シフトとブレーキの両方の図面を書き終わったら鋏で裁断し、いよいよ縫製作業に入ります。普通、皮を縫うときは、皮専用の縫製道具を使いますが、今回は薄めの皮と言う事も有り、穴あけ以外は通常の糸と針を使用しました。皮縫製用ミシンは当然持っていないので、一針一針入魂の手縫いです。

ブーツを編む 
父~さんが夜なべをして、ブーツを編んでくれた~

そして、縫い終わったブーツが下記の画像です。

ブーツ完成品
 完成品!

 最後に、完成したブーツをカプチーノに取り付けます。取り外した時の、反対の作業です。やはり留め金を付けるのが少し面倒でしたが、対したトラブルも無く、無事完了しました。それが下の画像です。

取り付け完了 取り付け完了!

 取り付けた後の操作性や干渉具合等の問題点は無いか、一時間ほどのドライブで点検し、問題の無い事を確認して、すべての作業が完了です。
 かかった費用は、デザイン・設計・裁断・縫製および取り付け作業代等の人件費は全て自分なので、皮代の1,250円だけでした(^o^)。以上、完全オリジナルブーツの作成記でした。


No.2.サンバイザーカバー制作記  (2007年9月30日制作・10月1日取付)

 さて先日のシフトブーツとサイドブレーキの赤黒化に引き続き、サンバイザーも赤黒化する事にしました。サンバイザーカバーも、シフトブーツとサイドブレーキブーツ同様にガレージ・ジョン製(12,600円)等が売られているのですが、今回も完全自作です。
 まずは、サンバイザーを取り外します。バイザーは、それぞれ2本のビスで留められています。カプチーノのバイザーは塩ビで、超チープ。これに本皮のカバーを付けるぞ~。

オリジナルのサンバイザー オリジナルのサンバイザー

 取り外したバイザーを参考にデザインを考えます。そして前回と同様、一点物と言う事で、皮の裏に直接設計図を書きまする。

デザイン デザイン

 そして裁断して、糸で縫製作業に入ります。形状にやや込み入った部分があるので、マジックテープも併用します。


編む またまた、父~さんが夜なべをして~

 そして、縫い終わったバイザーカバーが下記の画像です。

バイザーカバー完成品 完成品!

 最後に、完成したバイザーをカプチーノに取り付けます。それが下の画像です。

 取り付け完了!

 今回は、ブーツを作った時に余った皮とマジックテープで作ったので、制作費は"0円"でした。次は、何を赤くしようかな~。

No.3.コンソールボックスカバー制作&取り付け記  (2007年11月中制作・11月29日取付)

 シフト&サイドブレーキ・ブーツの赤黒化、サンバイザーの赤黒化に続き、コンソールボックスのカバーにも手を加える事にした。さすがに、この市販のオリジナル・パーツは聞いた事がない…。

コンソールボックス・カバー オリジナルのコンソールボックス・カバー

 いったいカバーを"どうしたいか"と言うと、ティッシュボックスにしたい。僕は中学以来の慢性鼻炎なので、頻繁に鼻をかむ。ポケットティッシュだとすぐになくなる。ところが、ご存知のようにカプチーノの車内は狭いので、ボックスティッシュがきれいに収まるスペースがない。滑り止めシートを使ったりもしたが、どこに置いても今ひとつ収まりが悪かった。で、コンソールボックスの"蓋の厚み"に目を付けたと言うわけ。これが、たかが蓋なのに、けっこう"分厚い"。これをティッシュボックスにしてしまおう…と言うわけ。

分解したBOX 分解する

 まず、コンソールボックスのカバーを外して分解し、構造を理解する。構造を理解したら、制作方法を考える。FRPの制作も考えたが、一点物制作なので木材で制作する事にした。

制作 根気の要る作業を続ける

 数種類の木材を買ってきて、のこぎりで木材を切り刻んだり、ヤスリで角を落としたりして個々のパーツを制作。これらのパーツを木工用ボンドで組んでいく。ひたすらこの作業の繰り返し。

完成パーツ 完成!

 木型が完成したら、皮の布を貼っていく。ここで問題が発生。サンバイザーとシフト&ブレーキブーツに使った"赤い牛皮"が足りなくなってしまった。そこで日を改めて皮を買いに行ったら、「同じ色の牛皮の入手は無理!」と店主に断言されてしまった。
 そこで泣く泣く、似た色の"豚皮"を購入。下側は"牛皮"、上側は"豚皮"と言うちぐはぐなものになってしまった

オリジナルカバー ティッシュを入れてオリジナルカバーと並べてみる


 そんなこんなの苦労の末、ようやくオリジナルカバーは完成。早速ティッシュを入れて、オリジナルと並べてみた。ティッシュペーパーは、30枚くらいは入るようで、ポケットテッシュよりは役に立ちそう。制作費は、木材代と追加購入した豚皮の代金の計約2,500円(…悲しい事に、今後使う予定の無い豚皮は、けっこう余っている)。

取り付け完了 取り付け完了!

 完成したオリジナルカバーを、早速カプチーノに取り付けてみたのが上の画像。ちょっと"お笑い系"パーツになってしまった。完成度が今一つ低いので、将来赤い牛皮が手に入ったら、リファイン作業をしたいと思う。

<追記:コンソールボックスカバーを修正>  (2008年7月31日中制作・8月1日取付)

 さて、昨年コンソールカバーをテッシュケース化した際に、赤の牛革を入手できなかったので、赤い豚革を使用した。牛と豚では質感がまったく違うので、その違和感が気になっていた。

作り直したコンソールボックスカバー
牛革で作り直したコンソールボックスカバー

 ところが、先日、浅草橋で、別の革専門店をのぞいたら(注:浅草橋にはそう言う店がいっぱいある)、なんと同じ色あい・彩度の"赤の牛革"を売っていた!前の店では、「もう同じものは入手不可能」と言われていたので、僅かな量だったがうれしくて即行で購入。で、コンソールカバーを豚革版から牛革版に作り直した。ようやく納得できる統一感が得られました。


 世界でただ一台だけの、オリジナルカプチーノへの道は、まだまだ先が長い!


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