JOLLYBOYのキャンピングカー・プロジェクト
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8.オリジナル・キャンピングカーのベースカー選択

 さてさて、前回まで僕の(※我が家の)オリジナル・キャンピングカーのレイアウト案を作成し3DCGでの検証を行ってきた。今回からは、具体的なパーツや各部の構成について考えていきたい。で、まずは何と言っても車両選び。ベース車両が決まらなくては、話しが先に進まない。そこで今回は、どのような車両が僕のオリジナル・キャンピングカーのベース車両に相応しいか考えてみたい。

Ⅰ.ミニバンのベース車両

 僕が計画しているキャンパーは、あくまで我が家向けに特化した超狭いターゲットのオリジナル・キャンピングカーである。大人2人プラス子供2人が眠れて、しかも我が家の駐車場に収まるサイズ。この駐車場用件を満たすミニ・バンは、はっきり言って現在1種類しかない。4m後半~5m超のトヨタ・ハイエースや日産・キャラバンクラスでは、大きすぎて車庫に入らない。
 その下のクラスは、4.3mのマツダ・ボンゴバン(※及びOEM供給車の日産バネットと三菱デリカバン)しかない。ミニバンをベースとするならこの車両で決定。キャンピングカーを作る事が目的なので、ハイルーフは必須。アウトドア用途も多くなるので、4WDだとモアベター。キャンピングカー要件を満たすには、ポップアップ架装等は必要になるだろう。

マツダ・ボンゴ
マツダ・ボンゴ

 本当は4mジャストくらいが、我が家の車庫にはゆとりもあってちょうど良いのだが、軽ワゴンとボンゴの中間を埋める適度なサイズのバンが無い。国内外の過去のバンを探せばあるにはあるのだが、家族を乗せると言う事での信頼性や車両の維持費を考えるとあまりに古い車両や外車は避けたい。

スバル・ドミンゴ
約3.5mだけど3列シートのスバル・ドミンゴ

 最近の国産車では、軽ワゴンベースの3.5~3.8mクラスの3列シートワゴンがある。スバルのドミンゴ、スズキのエブリイ・ランディ(※旧名エブリイ・プラス)、ダイハツのアトレー7だが、いかんせんすべて絶版車かつ元々の販売台数が少ないので、数少ない中古車しか存在せず、近隣市内で程度の良いものを探すのもたいへん難しくなりつつある。おまけに、サイズも軽ワゴンに近いのに、わざわざ軽規格から外れて高い税金や維持費を払うのも癪に障る。そんなわけで、確実にベース車両をゲットできない(orしづらい)かつサイズ的なメリットも少ない軽ワゴンベースの3列シートバンは、ベース車両から外した。
 どこかのメーカーが、ジャスト4mのバンを発売してくれると助かるんだけど…家を改築してまで大型車両の車庫を確保するのは、このキャンピングカー計画の主旨からすると本末転倒だし…。

トヨタ・シエンタ ホンダ・モビリオ 日産キューブ・キュービック
左から、トヨタ・シエンタ、ホンダ・モビリオ、日産キューブ・キュービック

 1ボックスワゴン以外の選択肢として、全長4.1mのトヨタ・シエンタ、全長4.07mのホンダ・モビリオ(or4.125mのモビリオ・スパイク)、全長3.9mの日産キューブ・キュービックも、サイズ的には、我が家のキャンピングカーの選択肢としては"有り"なのだが、いかんせんスペース効率が、4m前後の割には軽ワゴンとあまり変わりない(※もしくは少ない)のが残念。税金や保険料等維持費と、動力性能等を天秤にかけると、キャンピングカーのベース車両としてはちょっと魅力が薄いかなぁ・・・。

Ⅱ.軽ワゴンのベース車両

 と言うわけで、ボンゴの下のサイズは、実質的にいきなり軽ワゴン。最近の軽ワゴンは、どこのメーカーのものも良くできていてスペース効率も大同小異。キャンピングカーを目指しているので、"標準ルーフ"ではなく"ハイルーフ"は必須条件。また、アウトドアにも赴く事になるので、"4WD"仕様の方が好ましい。家族4人が乗る事を考えると、パワーのある"ターボ"仕様だとなお好ましい。ハイルーフ、4WD、ターボの組み合わせは、どのメーカーの軽ワゴンにもその設定があり、中古車両の玉数もそれなりにあるから、後はそれぞれ各車両の独自性に着目して選べは良いと思う。ただし、キャンピングカー要件を満たし、4人就寝を可能とするには、ポップアップ架装等は必要になるだろう。

スバル・サンバーバン
スバル・サンバーバン

 
スバル・サンバーは、なかなか良い。今回の僕のオリジナルKキャンパーのベース車両は、とりあえずサンバーバンをベースとしてデザインした。サンバーバンは、スペース効率だけでなくメカ的にも好感がもてる。軽ワゴン唯一の4気筒エンジンをリアに積むリア駆動と言うのは、スバルのこだわりを感じる。しかも4輪独立懸架!これって凄い。
 このサンバーは、フィールド・ライフ社が製作する軽キャンパー
"トライキャンパー(Ⅰ&Ⅱ型)"のベース車両にもなっていた。

ホンダ・バモス
ホンダ・バモス

 
ホンダ・バモス(※バモス・ホビオやアクティも同列に語らせていただきます)は、サンバーのエンジン・リア搭載に対して、ミッド搭載のリア駆動。運転席シート下にエンジンを積む一般的なキャブワゴンよりも、ミッドシップ搭載(※リヤ搭載も)リヤ駆動ワゴンには安定性やスペース効率で秀でた面もある。また、このバモスは6mmボルト用の穴が初めからたくさん設けられており、オリジナル・キャンピングカー制作には重宝しそう。
 このバモスは、ホワイト・ハウス社が製作する軽キャンパー
"マイ・ボックス"のベース車両にもなっている。

三菱・ミニキャブバン 三菱・ミニキャブバン

 
三菱のミニキャブバン。特筆すべき特徴はないものの、基本に忠実な作りで、その飽きの来ないボックス型のシンプルさが返ってキャンピングカー制作にはうってつけかもしれない。素材としては決して悪くない。事実、ミニキャブはロータスRV社のすっごく優れた軽キャンパー"ekキャンプ"の架装ベース車両となっている。

ダイハツ・ハイゼットカーゴ ダイハツ・ハイゼットカーゴ

 ダイハツ・アトレイワゴン


 さて、上記の軽ワゴン達には、共通した事項がある。それは、フロアシフトであると言う事。僕のデザインするオリジナル軽キャンパーは、運転席と助手席もダイニング展開時や就寝時にも使用するし、サイドウォークスルーもしたいから、座席と座席の間には極力何も無い方が良い。よって、コラムシフトやインパネシフトの方が好ましい。最新型の
ダイハツ・ハイゼットカーゴは、パネルシフトを採用している。ただ残念なのは、ハイゼットはパーキングレバーがサイド・ブレーキ式だと言う事。フットブレーキ式の方が、座席間に何も無くて空間使用のスペース効率が良い。
 この点では、最新型の
アトレー・ワゴンの方が、"パネルシフト"かつ"フット式パーキングブレーキ"でモアベター。ただし、ハイルーフの設定が無いようなので、キャンパーとして高さの点で少し減点…まあ、元々そんなに低い車高ではないけれど。

スズキ・エブリイ
スズキ・エブリイ

 最後の紹介は、最新型の
スズキのエブリイ(※もしくはエブリイ・ワゴンとOEM供給車のマツダ・スクラムバン)。さすがに、ダイハツと軽自動車界を二分する軽自動車業界の雄のスズキ。痒い所に手を届かせた軽ワゴン作りは、さすが。ヒットしたホンダ・バモスを髣髴とさせる外観、優れた空間利用、コラムシフトではなく(ダイハツ車よりはセンスは悪いが)パネルシフトの採用、そしてパーキング・ブレーキはフット・ブレーキ(←これ、僕には重要!ただしエブリイ・ワゴンの方はサイドブレーキを採用しているので要注意)。
 この車、僕のキャンピングカー作りには、ピッタリの素材。これで、ハイルーフ&4WD&ターボならベスト。ただし、2WDも4WD4速AT設定がJOINターボだけで、後は3速ATと言うのは残念。まあ、もっとも軽ワゴンは3ATが多いから仕方ないけど。後は、どれだけ中古価格がこなれるかである。

 そんなわけで、キャンピングカーのベース車両は、ミニバンならマツダ・ボンゴ(※バネット、デリカバン含む)、軽ワゴンならスバル・サンバー、スズキ・エブリイとダイハツ・アトレイワゴンあたりか・・・だいたいこんなところである。まあ、新型車両が次々登場するので、どんどん変わるかもしれないけれどね。

(2007年8月12日記載)


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