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4.K(軽)キャンパーのレイアウトを考える
前回まで、4.3メートルボンゴクラスのバンをベースとしてオリジナルキャンピングカーの可能性を探ってみた。では、もっと小さな軽ワゴンをベースとしてキャンピングカーを作れないだろうか。そんな事も、頭をよぎってしまった。いや、本当は3.8~4mクラスのバンでキャンピングカーをデザインしてみたいのだが、4.3mのボンゴクラス以下のサイズはいきなり3.4m軽ワゴンクラスになってしまうのである。
軽ワゴンベースの、3.7~3.8mサイズのスズキのエブリィ・ランディ(※旧名プラス)やダイハツのアトレー7(※OEM供給名トヨタ・スパーキー)、スバルのドミンゴ等もあるのだが、もともと販売台数がすくないので、いかんせん中古の玉数が少ない。程度の良いのを探すのに一苦労。もちろん国内外の旧車を探せば、3.8~4mクラスもあるのだが、家族を乗せると言う信頼性を考えるとあまりに古い車は避けたい。で、軽ワゴンに白羽の矢を当てたわけだ。軽ワゴンなら、維持費も安い、取り回しも楽、駐車場にも困らない。そんな訳で、今回は軽ワゴンベースの軽キャンパーの可能性を考えてみた。
ただし通常の軽ワゴンでは、どう考えても家族4人が寝るのは不可能。家族4人で寝られる事が絶対条件なので、ポップアップルーフ架装を前提とした。これには、フィールドライフ社のトライキャンパー(Ⅰ&Ⅱ型)とロータスRV社のekキャンパーがおおいに参考になった。両車とも、軽自動車サイズで、しかもポップアップルーフの採用で4人の就寝が可能と言う優れものだ。今回仮想ベース車両には、スバル・サンバーを採用した。
(※ただし、キャンピングカーの構造要件は最終的な詰めで考える事とし、このデザインでは詳細には考慮していない)。
とは言うものの、やはり軽ワゴンのスペースはあまりに小さい。上記の寸法を見ても分かる通り、常設ベッド設置は不可能。やはりシートアレンジを使用してのベッドメイキングとなるのは避けられない。Kサイズキャンパーには、常設のトイレルームを持つものはないが、僕はこれにも是非チャレンジしてみたい。
走行中のスペースは、なんら問題ない。そこは、通常の軽自家用車と比べれば遥かに大きな室内空間をもっている軽ワゴン。セカンドシートの足元スペースもゆとりがある。
さて、ダイニング展開。これは、ボンゴベースの案と同様に、運転席と助手席の回転対座が必須条件となる。4名が対面して食事が可能。ボンゴベース案と同じく、ハンドルが邪魔になるので、運転席だけは少し位置が押し出される形になる。
シンク自体は小型のものだが、フィールドライフのトライキャンパーを参考にすると給排水量13リッターが可能なようだ。そこに折畳式のカウンターをつけてキッチンを展開し、コンロなども置けるようにする。冷蔵庫は、19リッターサイズクラスは難しいので、13リッターのポータブルのものか?
ポータブルトイレを入れるマルチルームは、レイアウト案では全方向に壁を設けているが、場所の制約から、ドアはカーテンでも良いかもしれない。ダイニング展開中にも、自由にシンクやトイレルームが使えるのは、小さい子供がいるので非常に重宝すると思う。
で、就寝のためのスペース。前席およびセカンドシートの両方のシートバックを倒して、ベッドに展開。隙間に補助マットを敷いて、二人分の就寝スペースが完成。ベッドを展開しても、シンクとトイレが使えるようレイアウトしてある。
そして、このKキャンパー案の真骨頂は、やはりポップアップルーフ。ポップアップルーフを架装することで、2メートル×1メートルと言う大きな就寝スペースが得られる(ちなみに、フィールドライフ社では、53万5千円でポップアップ架装をしてくれる。…※ただし車両持ち込みの場合は+10万円)。これで、大人2名+子供2名どころか、大人4名でも就寝できるほぼフル装備のKキャンパーができあがる。
さて、次回このレイアウトをベースに、3DCGでこのデザインを検証してみたい。
(2007年4月15日記載)
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