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2.オリジナル・キャンピングカーのレイアウトを考える
前回、どのようなキャンピングカーが欲しいのか、と言うコンセプトを詰めた。そのコンセプトに従い、今回は具体的なレイアウトについて考えたい。ただしキャンピングカーは、法令にしたがってキャンピングカーの構造要件を満たしていなければならないが、法的要件は時代によって変化するものなので(法的要件は一応頭に入れつつも最終段階に詰める事とし)、レイアウトのデザイン優先で考える事とする。
さて、ベース車両は我が家の車庫の大きさから逆算して、全長4m30cm弱のマツダボンゴのクラス(※日産バネットや三菱デリカバンは同OEM供給車)、と仮定した。
上記をご覧の通り、運転席を除く後部のスペースの全長は約2m26cm。このスペース内に、キャンピングカーのすべての必要を満たす装備をレイアウトしなければならない。このスペースに家族4で眠るためには、2段ベッドは必需品と考えられるが、スペース的に常設ベッドは難しい(また横置きベッドだと、幅が1,480cmしかないので大人が寝るのは不可能)。
よって、全長約180~190cmの2段ベッドを採用を前提とし、しかも上段部分が折れて、セカンドシートのシートバッグになると言う新しい手法を考えてみた。図にすると、下図のようになる。ちなみに、1段目のベッド下は、荷物の収納スペースや、サブバッテリーの収納部などにする。
さて次に、キャンピングカーの醍醐味、室内での食事や団欒のためのダイネットスペースを考える。2m26cmのスペースに半常設とは言え、2段ベッドを設置したら、対面式のダイネットスペース展開はもはや不可能。そこで、考えられるのが、運転席と助手席の回転による対座化。こうすることで、4名の対座が可能になる(※簡易のクッションを要所に置く事で5~6名も可能にしたい)。これを図示したのが、下の図。回転対座は、(国産バンの場合)助手席に使用しているタイプを見受けるが、ぜひ運転席にも適用したい。
シンクやキッチン(冷蔵庫とコンロ)は、並べて設置したいところだがスペース的に不可能。そこで、シンクとキッチンを、位置をずらして対面設置。このあたりは、ビークル社のバンコン、ベッセルを参考にした。
マルチルームは、着替えをしたりポータブルトイレのスペースとなるが、ベッドの支えの壁(兼柱)部分と、マルチルームのドアが壁を形成し、完全にプライベートな空間を作り出すように工夫。
で、いよいよ就寝のためのスペース。セカンドシートのシートバックだった部分を起こして、2段ベッド上段を形成。当然、1段目はそのままベッドになる。運転席とセカンドシートの間、運転席と助手席の間などに、それぞれクッションを展開。こうして、大人×2人、子供×2人、計4人の就寝スペースが完成。この展開の優れた点は、ベッドを展開しても、シンク、キッチン、トイレが通常通り使用できる点。
さて、次回このレイアウトをベースに、3DCGでこのデザインを検証してみたい。
(2007年2月11日記載)
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