(JOLLYBOYの信仰告白)
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死について
わたしたちは皆、眠りにつくわけではありません。わたしたちは皆、今と異なる状態に変えられます。最後のラッパが鳴るとともに、たちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は復活して朽ちない者とされ、わたしたちは変えられます。(コリントの信徒への手紙Ⅰ15章51、52節)
日本の1999年は、"自殺者"が半年で3万人を超えました。戦後最大の異常事態と言われます。様々な要因が挙げられますが、最も大きな要因はやはり"大不況"です。会社人間として人生の大半を過ごしてきたサラリーマンは、会社からの"首切り"("リストラ(企業再構築)=クビ"は詭弁)によって、己の全存在を否定されたような形になります。特に、一部上場企業等のエリートの道を歩んだ方々は、中小企業への再就職は自己のプライドが許さないようです。また、世間体も気になります。家族に相談もできず、一人で悩んで自分を追い詰めてしまいます。不況だけではありません。社会の組織・機構が複雑化し、求められる能力がどんどん高度化し、人々に様々なプレッシャーを与えています。対人関係のストレスからテクノストレスまで、様々なストレスが生じています。しかも、子供から老人まで広範囲に渡って。ストレスに対処できなくなった人間は、時にキレたり、悲しいことに自らの命を絶つこともあります。
「老衰」、「病死」、「事故死」、「殺人」、「自殺」等形態は様々ですが、人間には、必ず「死」が訪れます。私達は「命」と「死」について、聖書に聞いてみたいと思います。
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「主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」(創世記2:7)と聖書は言います。人間は、神自らが"命の息"を吹き入れられた、そういう貴(たっと)い存在なのです。しかし最初の人が罪を犯したことによって、人間に死がもたらされました。「お前は顔に汗を流してパンを得る。土に返るときまで。お前がそこから取られた土に。塵にすぎないおまえは塵に返る。」(創世記3:19)と書いてある通りに。あくせく働いて、終には"例外無く"死に至るのです。
しかし、神は人のことを見捨てたのではありません。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネによる福音書 3:16)と書いてあるように、神の独り子イエスを私達のために遣わしてくださった-それぐらいに私達のことを愛しておられるのです。そして、そのイエス自らが私達の身代わりとなって、十字架上で死んで下さり、"罪のある"我々が、神の前に"罪無し!"とされたのです。その後、神はそのイエスを復活させて下さり、私達にも復活を約束されたのです。「驚いてはならない。時が来ると。墓の中にいる者は皆、人の子の声を聞き、善を行った者は復活して命を受けるために、悪を行った者は復活して裁きを受けるために出てくるのだ」(ヨハネによる福音書 5:28,29)。それほどまでに、神は人のことを考えられ、愛しておられるのです。この神の恵は、人の財産にも、行いにも寄りません。ただイエスを信ずることによってのみ、与えられる恵なのです(今の日本の仏教では、"お布施の額"によって戒名が変わり、それによって死後の地位が変わると説いて、悲しんでいる遺族の方々に漬け込むような事をしている面があり、憤りを感じます)。
そして復活した人々は、新しい天にて神の前に一同に集まるのです。「もはや、呪われるものは何一つない。神と子羊の玉座が都にあって、神の僕たちは神を礼拝し、御顔を仰ぎ見る。彼らの額には、神の名が記されている。もはや夜はなく、ともし火の光りも太陽の光も要らない。神である主が僕たちを照らし、彼らは世々限りなく統治するからである」(ヨハネ黙示録22:3~5)。一方、「汚れた者、忌まわしいことと偽りを行う者はだれ一人、決して都に入れない」(ヨハネ黙示録21:27)、「その名が命の書に記されていない者は、火の池に投げ込まれた」(ヨハネ黙示録20:15)と言います。
聖書の真意は、「地獄へ行きたくなかったら信じろ!」という脅しにはありません(そういう脅迫で、信仰を強制している宗教はとても多いのです)。「この世の人々が滅びずに、救われるように」という神の熱烈な愛と、「もはや呪いも夜もなく、神が共にいる」という希望を、聖書は示しているのです。人に命の息を吹き込まれ、人のためにその独り子を遣わし、その死によって我々の罪を贖(あがな)い、その復活によって我々に命を約束され、そして新しい天で一同が神の御前に喜び集うことを、神は願っておられるのです。そしてその恵は、この世での「学校名や会社名」、「権力の在る、無し」、「財産の在る、無し」、「容姿の良し、悪し」、「健康、不健康」そういったものは一切関係なく、ただ主イエス・キリストの救いを受け入れることによってのみ、与えられるのです。
この世では辛いことがたくさんあり、誰にでも「命を絶ってしまいたい」と思うことがあるでしょう。しかし、神はその独り子の命を差し出すほどに"あなた"を愛しておられるのです。この世を造られた神が、"あなた"を愛しておられるのです。もし、あなたが「もう死んでしまいたい」と思った時には、-「あなたを造った神が、あなたを心から愛している」-このことを思い出して下さい。
(1999年10月24日記載)
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