Jollyboyの聖書のお話
(JOLLYBOYの信仰告白)

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福音について

 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。(マルコによる福音書1章14~15節)

NEWSを読む男

 聖書の日本語翻訳には、かなりの苦労があったようです。聖書の本来持つ意味を表す日本語がないので、結局日本に元々ある言葉を借りることとなりました。例えば愛や神などの言葉は、他の宗教からの借り物です。仏教の用語であった「愛」の意味は、現在キリスト教で用いられている意味とだいぶ違っていて、「貪愛のこと。自我の欲望に根ざし解脱を妨げるもの(注:大辞泉より引用)」という意味があったのです。

 「福音(ふくいん)」。中学生の頃、この言葉の意味がよく分かりませんでした。福なる音?なんのこっちゃ…。英語では"Good News"、つまり「良い知らせ」「朗報」のことです。これを「福音」と訳しましたわけです。「福音」の日本語の意味は、「良い便り、喜びを伝える知らせ(注:大辞泉より引用)」ですが、聖書の伝える「福音=良い知らせ」とは何でしょう?

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 聖書には、イエス・キリストが「福音」を宣べる記事が多数でてきます。「イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた」(マタイによる福音書9章35節)等々です。

 では、その福音の内容とは何でしょうか。コリントの信徒への手紙15章では、パウロが「あなたがたはこの福音によって救われます。」と言った後、その内容を再びコリントの教会員に伝えます。「聖書に書いてある通り、キリストが私達の罪のため死んだこと、葬られ、そして三日目に復活されたこと。」などです。また、「神はキリストによって世をご自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです。」(コリントの信徒への手紙Ⅱ5章19節)、「キリストは死を滅ぼし、福音を通して不滅の命を現してくださいました。」(テモテへの手紙Ⅱ1章10節)などの言葉からも分かる通り、「福音」とは、「神が一人子イエス・キリストをこの世につかわして下さり、そのキリストの十字架の死によって私達の罪が赦され、また神はこのキリストを復活させられ、キリストを信じる者にも命が約束されている」ということです。
 そして、この福音は世界中のすべての人へ宣べ伝えられるべきものなのです。「それから、イエスは言われた。『全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。』」(マルコによる福音書16章15節)「福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。」(ローマの信徒への手紙1章16節)。

(1999年 5月16日記載)


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