鈴木喜美子展・足尾-風土円環-/埼玉県立近代美術館
(2025年1月18日訪問/1月18日記載)
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大宮からの帰路、埼玉県立近代美術館に行き「鈴木喜美子展」を観ました。
一貫して足尾銅山だけを描き続けた鈴木先生のギャラリー・ミュゼ環は、我家から徒歩5分で2回観覧していますが、これだけ大量(38枚!)を観るのはもちろん初めて。
1980年代の作品は、曇り空により陰影が少なく、冬の灰色の世界一色で静寂を感じさせる。
1990年代の作品はヘリからの空撮で俯瞰で描かれ、陽の光による陰影がはっきりした画となり色彩が増している。
2000年以降の作品はより色彩が豊かになり、とりわけ2010年以降の作品は緑が登場している(!)
僕の約40年前の卒論のテーマが、経済との絡みで書いた「自然環境破壊学概論」で当時の足尾も訪れた。
酸性雨による土壌で草木は壊滅し、どこまでもガレ場の様な廃墟のような山と土地だった。
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(約40年目に訪れた足尾の山、及び当時の足尾の治山の看板)
百年間は緑が再生しないと言われていた地に、緑が戻りつつある。
鈴木先生が数十年に渡って描き続けた画風の変遷は、足尾の変遷の歴史でもあるのだと思う。
※注:写真撮影禁止なので作品の写真はありません。
今日、閲覧が終わった時に、車椅子の鈴木喜美子先生が入口に来られていました。
会釈の挨拶に、会釈を返していただきました。
ちなみに、個展はこれが最後だという話です。これらの絵画は日光市で開館予定の「足尾銅山記念館」に収蔵される予定だそうです。今日見られて良かったです。