彦坂禮三・和紙ちぎり絵教室展/和紙の中野・ギャラリー通道(あけび)
(2020年10月22日訪問/10月22日記載)
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レイクタウン・ランチタイムライドの帰路、ギャラリー通草(あけび)の彦坂禮三(れいぞう)先生の「和紙ちぎり絵教室展」に寄りました。
前回の通草では彦坂先生の個展でしたが、今回は先生のちぎり絵教室の生徒の作品も展示されていました。
彦坂先生の作品を鑑賞するのは今回で3回目で、いくつかの作品は過去に拝見していますが、今回展示された新しい作品達も凄いです。特に真っ先に目に飛び込んできたのが「上高地」。これ、写真じゃないですからね。
まだ上高地には行ったこと無いのですが(常々行きたいとは思っているw)、山好きな友人知人たちがよく上高地のきれいな写真をアップするのですが、そのイメージを凝縮したような美しい作品です。もっと「ああ、行ってみたい!」と思わせます。
もし、子育て真っ最中のお金がかかる時じゃなかったら、その場でこの作品を買って部屋に飾りたいと、久々に思わされた作品です。 過去、何枚かポストカードを購入しましたが、今回はこの「上高地」のポストカードを購入しました。
彦坂先生の作品は、とにかくすごいんです。和紙をちぎって、貼る。この繰り返し。信じられないほど細い、小さな和紙を貼っていく。一作品に、数か月から1年かかるのも頷けます。この展示会は明日23日で終わりだけど、あちこちで個展をされているので、日本中の人に見てもらいたい。
彦坂先生と最初にお会いしたのは、2008年9月の日本橋の小津和紙のギャラリーにて。それまでに見てきたちぎり絵とは全く別物・別格で「えっ?ホントにちぎり絵なの?」と言うレベルで、近寄るとホントにちぎり絵だった(笑)。遠目だと油絵のようでもあり、印象派絵画を思わせるような光の捉え方に、あっという間に作品の世界に取り込まれました。
その時初めて彦坂先生にお会いしたのですが、聞きたい事が山積みで、初対面にも関わらず色んな事を根掘り葉掘りお聞きしてしまい、たいへん失礼しました。あれから、もう12年です。
彦坂先生とお呼びしましたが、別に私の師匠でもなんでもないです。私には、CGの師匠も焼き描画(ウッドバーニング)の師匠もおりません・・・特殊な道過ぎて周りにやっている方が誰もいなかったので、仕方ないんですが。
彦坂先生も同じで、ちぎり絵の師匠はおらず全部独学で、手法を試行錯誤しながら一つ一つ自分で編み出して、ここまでたどり着いたお方です。
しかも、私と同じ映像業界でCFなどのディレクターで活躍された方で、若い頃は絵コンテやイラストなども描いておられたと言う事で、その苦労話にめっちゃ共感しました。
そんなこんなもあって、勝手に「彦坂先生」と呼ばせていただいております(笑)。
ああ、みんなに彦坂先生の作品の、凄さ・繊細さ・美しさをぜひ見てもらいたい。僕が現在好きなアーティストの、TOP5の一人です♪