アート橋浦尚美展/ギャラリー白百合
(2011年11月29日訪問/12月11日記載)
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 先輩女史画家の個展の案内をいただき、11月の後半に見てまいりました。場所は、日本橋のギャラリー白百合です。

ギャラリー白百合 ギャラリー白百合

 先輩の絵は、独自の技法やタッチを確立されていて、日展の会場などに入ってもすぐに見つけ出すことができます。僕はこう言う美術の世界に籍を置いている身ではないので、油彩技術のレベルなどを云々できる立場にはありませんが、素直に上手いと思います。過去、様々な賞を獲得しているのも頷けます。
 女史の絵は、場の空気感が感じられるのが特徴だと勝手に思っています。単にリアルであるのではなく、光の作り出す陰影によって描きたい対象を浮かび上がらせます。時には"アンニュイさ"を感じさせ、時には"静寂"を感じさせ、全体的には…光があるにも関わらず…"陽"よりも"陰"を感じさせる気がします。地中海独特の陰影のくっきりした明るい陽射しと対局にあるもの、どちらかと言うと、一方向の窓の光を捉えるフェルメール的な光の世界に近い気がします。
 あっ、美術の専門家でもない私が、分かった振りをして書くようなことではありませんね(笑)。

展示作品の一部(光のしずく) 
展示作品の一部(光のしずく)

 今年は"アートの力・チャリティー展"にボランティアスタッフとして参加した事もあり、美術館やギャラリー等を20ヶ所以上回り、年間で最も絵画を見た年となりました。その1年の最後を、先輩画家の個展で締めくくる事ができたのは幸いです。