奈 良 (1999年 5月記載)
奈良。京都についで、修学旅行の地としてメジャーな地。関東圏の人の中には、法隆寺や東大寺などが京都であると勘違いしている人もいる。しかし、奈良は有名な遺跡やお寺がいっぱいあるのだ。
私が初めて奈良を訪れたのは、中学時代の修学旅行。大仏や五重の塔など、すべて現物を見るのは初めてである。旧跡も素晴らしいが、ふだん教室や市内でしか遊ばないクラスメイトと、泊りがけで遠くへ出かけたという経験のほうがずっと楽しかったのだと思う。
法隆寺にて
唐招提寺にて
その後、高校の修学旅行でも、やはり奈良を訪れた。今回は自由行動だったので、中学校の時には行かなかった名所を巡った。飛鳥村の石舞台古墳もその一つ。奈良の街を歩くだけでも気分が良かった。そういう町なのだろう。
石舞台古墳にて
しかし、奈良でもっとも記憶に残っているのは、奈良公園の鹿である。普段の生活では、なかなか間近にこんな大きい動物とは接しない。奈良公園では、それが可能である。餌(鹿煎餅)をあげようとすると、ボスらしい大きい鹿が寄ってきて、若い鹿を押し退けてしまう。実は、これと同じような光景を外国で見たことがある。オーストラリアのブリスベーン郊外にある動物園で、やはりカンガルーが放し飼いにされていて、餌をあげられる。僕が餌をあげていると、ボスらしい大きいカンガルーがやって来て、若いカンガルーを押し退けてしまった。その時、僕は奈良公園の鹿を思い出したのである。やはり、どの世界も厳しいようだ。
奈良公園の鹿
さてさて、その後は奈良は通過しているだけだが、もっと時間にゆとりが持てるようになったら、のんびりと奈良を訪れてみよう。
奈良県:近畿地方中部の内陸県。県庁は、奈良市。奈良盆地以外は、ほとんど紀伊・笠置などの山地。奈良盆地は、古くから日本の中心として開け、条里制の遺構や、法隆寺・東大寺などの史跡が多い。農林業が盛ん。吉野山は観光地として名高い。面積3,692平方キロメートル。