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兵 庫 (1998年 6月記載)

 初めて神戸を訪れたのは、阪神淡路大震災直後の1995年2月上旬。ボランティアとして。金曜の真夜中、カプチーノを飛ばす。翌朝、神戸に到着。大渋滞だった。車から見るその光景は、今までに見たことのない光景。家々が、どこまでも崩れている。まさに戦場のようだ。昼には、ボランティア先の教会に着く。そして、ボランティアに際しての説明を受ける。

 ボランティアを通して、多くのことを学んだ。被害に遭われた方が、日常必要とする物は何か。どんなケアが必要なのか。一体何ができて、何ができないのか。私はただ、被害に遭われた方の話を聞くことと、肉体労働しかできなかった。

ボランティア先の板宿教会 ボランティア先の教会

崩壊した街並 崩壊した街並


 震災で崩壊した街の中を歩いて思った。自然というのは、人知を超えている。人間がすべてを制御できるなどと確信するのは、思い上がりも甚だしい。関東にも大地震が来ると言われて久しいが、この時の体験は必ず役に立つことだろう。



 その約1年後、再び神戸を訪れた。日本テレビドラマ「竜馬におまかせ」の番組宣伝の取材のため、デジカムとカメラを持って勝海舟の海軍操練所跡を探しに行ったのである(操練所跡そのものはもう残っていなかったが、石碑はあった。)

神戸市役所 神戸市役所

消防隊の演奏 消防隊の演奏

 市役所の庁舎の展望室から、市内を見渡した。夜なら、さぞかし夜景がきれいなのだろう…。市役所前の公園では、消防隊が演奏をしていた。被害にあった神戸の人たちを、勇気付けるためだ。その演奏を聞いた後、市内を歩き回った。

神戸タワー 神戸タワー

 港周辺などを撮影した後、海をみながらホットドッグにぱくついて、それを食事とした。震災後の復興はまだ中途で、あちこち工事中だ。歩いていると、やがて神戸タワーまでたどり着いた。一通り撮影も終わったので、神戸の駅に向かう。今度来るときには、街も人も立ち直っていますように。


兵 庫:兵庫県は、低い山地が多く、平野・盆地が点在する。神戸・尼崎市付近は、阪神工業地帯西部の中心をなす。淡路島は気候温暖で、草花・野菜を産し、中国山地には明延・生野鉱山がある。北部の日本海岸は岩石海岸で、風景美に富む。県庁は、神戸市。面積8,359平方km。