入口 >トップメニュー >全国の旅メニュー >現在のページ

山 形 (1999年9月記載)

 山形。僕の今いる会社の社長の故郷。サクランボや、お米で有名。それに、鳥海山や、月山、蔵王など有名な山が多く、スキーヤー達をひきつける。僕も、過去にスキー等で、山形を訪れた。僕の、初めての山形は恐怖の体験で色取られた(^_^;;)。米沢市の栗子国際スキー場での体験。

 今から12年も前のこと。1987年、僕がまだ学生だった頃の話。教会の社会人の先輩につれられて、その職場の方と一緒に、泊りがけでスキーへ行くこととなった。当時、僕はまだスキーの初心者。しかし、その先輩も初心者であり、運動神経はどう見ても僕より下。ということで、安心してスキーに付いて行ったのである。夜出発し、福島を抜け、朝方には山形へ着いた。

栗子国際スキー場にて スキー場山頂にて(ウェアが裂ける前)

 さあ、それからが僕の恐怖体験の始まりであった。そのシーズンは、雪が非常に少なく、あちこちに土や岩や草が見えていた(上の写真を参考)。先輩が「山頂まで行こう」と言う。同僚の人も心配ないというし、まあ"運動神経の良くない"先輩が大丈夫というくらいだから、僕だったら大丈夫だろうと思い、ついて行くことに。それが間違いの元だった。雪が少ない上、山頂は温度が低いので、アイスバーンと化していたのだ。おまけに滑ったことのないような、上級者向けの恐ろしい急斜面(少なくとも当時の僕には、崖のように見えた)だった。

 周りのスキーヤーの半分は、その斜面を滑降するのを諦めて、スキーを担いで斜面の端を歩いて降りて行く。で、なんと、僕のその先輩はその斜面を、滑って降りて行くではないか!(実は、彼はその冬の間に特訓していたのだ。後で知ったのだが。)-さて、僕はどうしよう。結論-アイスバーンの急斜面を歩くのも怖いし、滑るのはもっと怖い-そこで、しりもちをついて、背中と言うか、体全体でズルズルと滑って降りることにした(今では、到底考えられない結論である)のである。で、なんとか時間をかけて、安全圏までたどり着いて立ちあがった。と、なんか変だ。白いものが足にまとわり着いているではないか!!??ゲッ!なんと、スキーパンツのお尻の生地が思いっきり裂けて、綿が出ているのだ!アイスバーンの氷の刃(やいば)が、スキーウェアを裂いていたのである。びっくり!これが、顔だったら…。あな、恐ろしや…。ちなみに、この時以来、僕は嫌がる初心者を、上級者コースへ連れて行くようなことを、絶対しないように心がけている。

 その夜は、米沢市内の民宿に泊まり、ほっと一息ついた。翌日は、無理をせず初・中級者バーンの雪のあるところを滑るようにしたのは言うまでもない。


山形県:東北地方南部の日本海側。県庁は、山形市。庄内平野と新庄、米沢、山形3盆地以外は山地で、鳥海・蔵王・吾妻・月山などの火山がある。温泉も多い。米、洋ナシ、サクランボは有名。柿やブドウの生産も多い。面積9,325平方㎞。